プロジェクトのリーダが学生症候群を患っていたら危険

学生症候群とは、期日が決まっていると、その日までに終わらせれば良いと思い、ギリギリまで何もしないという特徴がある。
そう、まるで夏休みの宿題を夏休みが終わる直前になってやっと始める学生のように。


まだ、プロジェクトのメンバというレベルであれば、リーダおよびマネージャがフォローする事ができるが、リーダおよびマネージャが学生症候群を患っていると性質が悪い。
スケジュールなんてあったもんじゃないし、結局メンバがリーダおよびマネージャのロールをサポートせざるを得ない状況になる。つまり、逆管理状態。


メンバがそれなりにフォローできる能力を持っている場合は良い。
だが、メンバがメンバとしてのロールしか果たせないレベルの場合は、ぐだぐだになってしまうだろう。
きっと、アラームも納期直前に上げるのだろうから、ぐだぐだである事が発覚する時には既に手遅れになっている可能性が高い。


ぜひ、プロジェクトのメンバはメンバである事以外に、つぶさにリーダを観察するという事をしてほしい。
もし、学生症候群を患っているなと思ったら早期の段階からフォローする必要がある。
また、場合によっては、より上位のロールを持った人にアラームを出し、よりダイナミックな対処を施す必要がある。


もちろん、上述した事はプロジェクト失敗に至る原因の一つでしかなく、ほかに原因がある場合も少なくないので、あくまで一つのパターンとして留めておいてほしい。


ちなみに、学生症候群というキーワードについては下記の本が詳しい。

クリティカルチェーン―なぜ、プロジェクトは予定どおりに進まないのか?

クリティカルチェーン―なぜ、プロジェクトは予定どおりに進まないのか?