「君のために。」という不実

なぜ?
どうして?
君のためを思って言ってやっているのに。
君のためを思ってやってやったのに。
君のためを思って・・・。


その全てが不実だ。


「君のためを思って」という動機と欲求を満たす義務は「君」という対象にはない。
私は「君のためを思って」と言われたり、思惑が露骨に見えたりすると途端に信頼したくなくなる。


だから、「自分のためを思って」人の世話を焼く。


その方が気が楽だし、そういう人を信頼する傾向にある。


だから私は自覚的な偽善を否定しない。
自分のためだと知っているからだ。