好きなこととビジネスの折り合いをつけると「好きっぽいこと」になってしまうのでは?

会社を利用するということは会社も自分を利用できるということ。未来に向かい、好きなことをするためにはそれなりの戦略がいるし自分以外のリソースも活用する必要があります。
会社もそのひとつ。会社員であれフリーであれ、自分が好きなことで会社に勝ちをもたらせるなら邪魔はしないはずです。
将来好きなことをするためにどうするか、そのためには仕事でもプライベートでもやるべきことをやるべきなんです。

会社を利用して「好きなこと」を100%自分の裁量で行えるような状況が全く無いとは言わないが、結局「好きなこと」を会社でやるために「好きなこと」と「その会社が行っているビジネス」の折り合いをつけないといけないだろうし、その結果「好きなこと」が「好きっぽいこと」になるのではないかと思う。
また、


自分が好きなことで会社に勝ちをもたらせるなら邪魔はしないはずです。


とあるが、まず「好きなことで会社に勝ちをもたらせる」根拠を説明した上で、納得してもらわないと少しでも「好きなこと」ができる状況にはならないわけで、その「好きなことで会社に勝ちをもたらせる」ためのスタートラインに立つことが難しい。
スタートラインに立つために会社を説得する必要があるが、説得される会社がどれだけあるだろうか。
また、運よく説得できたとしても、説得するためにタイトルにあるような「好きなこと」とビジネスの折り合いをつけて、「好きっぽいこと」になってしまうのではないだろうか。


運よく「好きなこと」が出来たとして、その成果が会社のものになってしまう可能性を許容できるだけの心の広さが無いと成果が出たときに辛いのではないだろうか。


結局、100%「好きなこと」をするなら自分で会社をおこすか、そのためのコミュニティを作るか、プライベートでやるなど、自分主体で行動できるようにしておく必要がある。
運がよければもしくは、「好きなこと」が他の人にとって魅力的なら協力してくれる人も現れるかもしれない。


蛇足だが、とりあえず、「好きなこと」をしようとして会社に邪魔されたときに、


会社を説得できなかった自分が甘い

と思うか


会社が悪い


と思うかで、将来的に「好きなこと」が出来る確率に雲泥の差が出るんだろうなぁ。